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潜在的な可能性といったものが、馴れや習性・習慣として規制され方向づけられていって、まるでそれしか無いように追い立てられて行くのである。これは変化と適応の傾向であり、その方向なのである。それはまた、種が種として保存され継続して行くための前提であり、条件なのである。 そして、このような過程を、生態系としてのシステム全体からながめて見ると、まるでそれが、あらかじめ定められていた、先天的な遺伝の結果のように見えてしまうのである。 遺伝によって、そうなるしかないように設定されていた、必然の結果のように思えてくるのである。しかしまた、与えられた遺伝の条件を基にして出来ることと言えば、それしかなかったのである。そうして生きて行く以外に無かったのである。 |