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中世であれば、これを皇帝や王様として表現してきたのである。要するに共通するのは、社会の人間関係のキズナといったものが、身分の上下の関係だけで成り立っているということである。日本では、これを武士道と言い、あるいは儒教の教義として崇(あが)めてきたのである。 これ自体は、古代から近代に至る全期間を通して、日本と東アジア世界を支配して来た、稲作に基づく生産様式とその統治体制が、これを必然のものにして来たのである。 そしてまた、それに基づく倫理観や正義、道徳、美意識といったものを作り出したのである。主君のために子殺し・一家心中・集団自殺、無理心中も玉砕も腹切りも当然の、むしろこれを美しい美談ととして語り継いできたのである。そして、これがまた、ここで生きる者にとっての常識となったのである。 |
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