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4、きずな。


すなわち、目上(めうえ)の者の言うことは絶対的に正しく、無条件に従わねばならず、そして、これをもって正しく自分たちの正義であり、自尊心であり、自意識としてきたのである。

そしてより率直に言うと、このような世界で生きる者にとっては、目上の者と「首領様」に対する忠誠心こそが、この世のすべてなのである。また、そうすることで家長たる親の威厳と立場が保証されてきたのである。

これは職場での上司、学校での教師、そして下請けの元請けに対する態度、あるいはまた、男尊女卑の気風がまたそうなのである。そしてその頂点が神としての皇帝=首領様なのである。このようにして世の中全体の秩序とバランスが維持されてきたのである。

そしてこれは、最末端の人民から頂上の皇帝に至る、この世界全体のシステムなのである。このようにして、この世界全体の人間関係とそのキズナ(絆)が成り立っているのである。

戻る。             続く。

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