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4、原初的。


もっとも単純な機能とは、ONとOFF、入力と出力、肯定と否定、集中と分散、緊張と弛緩、同化と排出といった作用である。要は、それらすべての作用の基本にあるのは、ONとOFFだけの世界である。

たとえば、明るいか暗いか、狭いか広いか、高いか低いか、硬いか柔らかいか、昇りか下りか、といった世界である。むしろ情緒は、このような無限に拡がり重なり合うONとOFFの世界の、リズムのアンサンブルなのである。

もちろん、このような原初的な感覚は、現実の世界のことを言っているのではなくて、現実を無視したところの情緒の世界のことなのである。そして、これが情緒の世界を動かしていて、情緒を作り出し、そのリズムと、移り行く感情の抑揚といったものを生み出しているのである。

戻る。             続く。

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2019-0430-0505