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2、春の色。

そしてこの空の青色に混じって入ってきている白色とは、すなわち水(=水蒸気)の色である。白とは、すなわち水の色なのであって、それは生命の宿るところなのである。それが地上の地平線上のかなたまで続いている。

限りなく白に近い空の色の、「水色」といったものが柔らかく、優しく、そして限りなく透き通っていて、そして自分をいざない導いているように思えてくるのである。この地上にない世界が、向こうの世界にあるように思えてくるのである。

日本列島において、地平線上の限りなく白に近い水色の世界は、特に春の世界である。ぼやけて薄ぼんやりしたマダラ模様の世界なのである。

戻る。             続く。

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