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2、直接の感覚。


それは身体の一部分だけではない。そうした部分同士の連続した動きなのである。触れて、すり合わされ、同期し、共鳴する、そうした肉体の動きのリズムといったものが、自分にも相手にも伝わってきて、そして共有し共感されている。

そうした肉体の動きとリズムの直接の交流によって、もっとも原初的で根源的な感覚といったものが呼び起こされ共振している。新たな異質で別の、本当の自分を見る思いである。これが肉体による、直接の交流の結果なのである。

言葉でも意識でも思考でもなく、感覚が直接にそれを感じているのである。たいてい日常的には、だれもそこまで意識することがない。またそれは、意識されてはならないものなのである。

戻る。             続く。

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