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だからまた、本来、直接の関係がないはずの、「昇る」とか「降りる」といった印象を現実の世界から受けてしまうのである。それは、どこまで行っても現実とは直接の関係がない、自分自身の中で完結した観念の世界でしかないものだったのである。 「昇る・降りる」というのは、自分自身の身体も多少かかわった、そうした行動的で情緒的、そして何よりも生理的な働きなのである。そして、そうしたことを自分の外の現実の世界に感じて見ているのである。 言い換えると、肉体としての身体が、自分の外の世界に対して直接反応しているのである。そして、もともとそのように身体が出来ている、もしくは、そのように設定されていたということである。 |