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自分の意思を無視して、感覚が感覚自身で何かに反応している。それは、見た感じとしてのイメージのことではない。自分自身の中の、肉体の営みを見ているのである。 自分の外の世界に対して、肉体が意識を無視して直接に反応しているのである。そうだとすると、この「昇る・降りる」というのを、もっと他の言い方で表した方が、より正確で分かりやすい。 「昇る」というのは、上がる、明るい、浮かぶ、舞い上がる。陽に向かい誘われ、そして緩み、拡がり、開いて行く・・・、そういう感じである。それは自分が外に出ていて、あらわなのである。 自分が外の世界に対して開いているのである。そして実は、これは自分自身のことであって、そしてまた、自分自身の肉体の営みそのものなのである。筋肉や内臓、それに神経や生理の営みそのものなのである。 |