index< 日誌 < s設定 < 24a-05「意志の誤解2」p8 |
自分が何かをしようとする意志でもって行為に及ぶ。これは自分の意志であり、決意であり、また何らかの必要に迫られてのことである。 しかし、このような意志やその考え方自体が、すでにそれ以前のところで偶然と錯覚に支配されている。また、偶然と錯覚に基づいてなされている。そしてこの偶然の錯覚が、自己の自意識の根拠になっているのである。 それ以外に自己の意志や意識の拠りどころになるものが、無いということなのである。そして自分の目的や動機、理由といったものは、すべてここから来ているのである。 |