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5、社会の理由。


なぜなら、それ自体がこのシステムの目的だからである。本来の機能と役割だからである。システムとは社会体制のことであって、また、そのためにこそ国家の政策が決定されているのである。これが政府の目的であり、存在の理由なのである。

そして、このようなタイプの人間が優遇され、求められ、望まれる人間の理想像になっていて、そして、このようにしてシステムが成り立っているのである。そしてこの中でのみ、生きて行くことが出来るようになっているのである。そうせざるを得なくするのが、このシステムの存在理由であり、機能なのである。

だからまた、話しが戻るけれども、人間の生活スタイルと習慣といったものが、あらかじめ条件づけられている以上、そこで生きる者にとっての意志や行為といったものも制限され、条件付けられ、方向づけられているのである。そしてまた、そうすることが自己の傾向であり指向性でなければならない、とされるのである。

戻る。             続く。

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2019-0505-0507