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そして、このような比べることが出来ないと言うのは、それだけで、その範囲で精神の自由が獲得されているのである。だからまたそれは、自己の神聖不可侵の自由な精神の領域でもあって、それ自体が自己のプライバシーであり、人権であり、人格なのである。 それが無いから、他人を恨んだりねたんだりするし、また、世間の上下の関係とその序列の中で自分を見い出そうとするのである。自分の中に何もない以上、それを他人の中に求めようとするのである。 そしてまた他人の中にもそれが無い以上――それは本来、自分の中にしかないものなのである――、それは外面的で形式的な上下の身分関係の中に求められる。自分には、それ以外に何も無いのである。だからまた、そうするしかないのである。 |
戻る。 続く。
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2019-0507-0511