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6、おカネだけ。


だからまた、この「経済人」という概念でしても自分を見つけられず、特に会社から離脱した定年後において、だれからも相手にされないということが多々あるのである。

この世界でいうところの合理性とは「おカネ」のことであって、おカネだけであって、白でも黒で通すし、そしてこれが自分たちにとっての正義なのであり、美徳であると信じられている、そうした世界なのである。いわゆる「会社人間」がそうなのである。

自分の考えというのを持たず、権威にそそのかされて死にもの狂いで動くだけが取り柄の人間を、大量生産することにこのシステムの目的があったのである。そして自分は、ただそれに忠実に従うことによって、地位と財産を築いてきたのである。

戻る。             続く。

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2019-0507-0511