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2、迫る顔面。


そうだとすると興味の中心になるのは、相手の感情や情緒が現れる表情やポーズだけであって、あるいは主に顔の表情だけであって、それ以外はどうでも良いことになる。

だから実際、夢の中では背景がほとんど見えず、あるいは、背景そのものが無いといった場合が多いのである。だからまた、人の現れる場面としては、どこか全体的に薄暗く、どういう訳か顔だけが仄かに明るく照らし出されている。

まるで100年前の映画のヒロインの、アップのシーンのように。あるいは、昔のアイドルのブロマイド写真のように。顔だけがアップで迫って来て、そしてそれ以外のところは薄暗くボカシがかかっていて、何も見えないという具合である。

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2019-0513-0516