index< 日誌 < v夢の中 < 24a-33 「夢の世界」p6 |
それは自分に向かって襲いかかってくる獰猛なオバケか、それともただ恨めしそうに呪い祟るだけの静かなオバケのどちらかである。 しかし、これが夢という非現実的で思い込みだけの観念の世界である以上、こうした「ユーレイ」のすがたといったものが、自分自身の情緒の世界を映し出す役者としては、最もそれにふさわしい姿なのである。 自分の中の正体不明の心情や情緒といったものを、最も分かりやすく象徴的な姿で表現しているのである。もちろん、喜びや楽しみ嬉しさといったものは、オバケでは決して表現できない。 |