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2、種の記憶


しかし、それでもこの「記憶」というのを特定して行くことはできる。肉体が完成し出来上がる以前の記憶がどこかに残っているかも知れないのである。現実に確かめることが出来るものが何もないにも関わらずである。

肉体として完成前のその過程の中で、あるいはバラバラな細胞や組織の中で何かを求め、願い、指向するという、そうした傾向や特性において、それ自体がカタチなき記憶として残っていたのではないか、ということなのである。

あるいはまた、もともと肉体自身が持っていた記憶として十分にあり得ることなのである。それは、頭の中の観念的な記憶ではなくて、肉体自身の生理の作用の仕方として、受け継がれてきた種の記憶なのである。

戻る。                続く。

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2019-0513-0516