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3、おどろき。

写真A

しかし、写真Aの表情は、実際に現実にあるもの、または、自分の外にあるものを見ている、あるいは、見ようとしている。だからそれは拒否することも出来るし、逃げることも出来る恐ろしさである。むしろ、恐ろしさというよりも、驚きの表情なのである。

恐怖に見られる、緊張する意志の集中というのがなく、意志の表現としての顔の表情といったものが、中から外に向かって緩み、拡がり、分散している。

「恐怖」に見られるような、周囲から中心に向かって統制されて行く繋がりの、緊張する意志の集中が見られないのである。だからそれは拒否、または逃げることの出来る恐ろしさなのである。だからこの場合は、恐ろしさというよりも驚きに近いものなのである。

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2019-0513-0516