index< 日誌 < c信じるもの ag儒教< 24a-46異人 4 「根源」p4 |
自分の中に自分を見つける。あるいは同じことだが、自己の根源を自分の中に見つけるというのは、自分の中で自分が分裂しているからである。しかし、この分裂こそが、自分が自分である条件となっているのである。 分裂しているからこそ、自分で自分を見つけることができるのである。自分が自分に相対することが出来るのである。あるいは、自分が自分に対立する者として、自分に迫ってくるのである。そしてこのような、自分の中での関係性こそが自分自身なのである。 しかしまた、これは恐ろしいことでもあって、自己と現実とが分裂していることを意味している。自分が他人のように思えてくるし、また実際に、自分を他人のように振る舞う。 そして同時に、自分と他人との間に境界線が生じて、それが意識されるようになる。自分というのが現実を生きる自分と、それを見て感じている自分とに切断されている。 |