index< 日誌 <ar象徴< 24a-52交感 1 「共有」p8 |
言い換えると、人間にとっての現実世界というのは、このような象徴でもって意味づけられた印象と符号の世界なのである。 なぜか? 人間の行為や印象、感覚の感じ方といったものが、人間自身の身体に基づいているからである。 人間の身体内部の、肉体の仕組みと構造に基づいているからである。何かを感じる、知る、行為する。こうしたことは意識や思考、そして筋肉や神経、骨格といった、そうした自分自身の肉体の作用なのである。そしてこの肉体を通して自分が知ることになるからである。 たとえ、それが意識や思考といっても、そうした身体の働きや感覚器官の作用といったものが、それ自体が現実のと接点になっているのであって、また、これを基にして何かを知ったり、考えたり、動いたり、また、行為へと導かれているからである。だからまた、それは象徴でしかないということなのである。 |