index< 日誌 av表情 ar象徴< 24a-71 「とがりクチ」p4

3、鏡の中。


象徴と化した自分の表情でもって、自分が自分を意識している。自分で自分を表現し、そして自分で自分を見ている。まるで他人のように、自分が自分に接している。このような自分はいったい誰なのだ。

そうした意味で表情というのは、とっても人間的な特徴なのである。鏡を見て自分を意識するのは人間だけなのである。これは、自分の中で自分が分裂していて、この分裂した自分が自分を見ているのである。

しかしまた、こうしたサインや象徴だけで、人間は何かを意識し感じたりもしていて、また、これを基づいて印象として記憶に残したり、考えたり、行動したりもしている。そうした意味では、現実の世界とは象徴とサインが支配する記号の世界と言える。

戻る。                 続く。

index< 日誌 av表情 ar象徴< 24a-71 「とがりクチ」p4
2019-0526-0601