index< 日誌 j生理的情緒< 24a-78 くり返し 12 「歴史的存在」p7

4、存在。


もしも、これが繰り返されることが無ければ、それは同一の者とは言えず、そしてまた、歴史の中で残り続けることもないからである。「残る」というのは、同じ者が残るというのであって、同じ者でなくなれば、それは「残る」とは言わないのである。それは消えて無くなったのである。

それは、現れては消えて行く、瞬間的な偶然の気まぐれに過ぎず、これを存在するものとして認めることが出来ないのである。だからまた、存在とは、このような「くり返し」を前提にしているのである。

反対に、もしもそれが「くり返されない」のであれば、それは主体として残らないということなのである。変化する現実の中で消えて行ったのである。だからまた、たとえそれが偶然であっても、繰り返されるということが存在の条件なのである。

そしてこれが繰り返されないのであれば、存在として認められずに消えて行く、ということなのである。

戻る。                続く。


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2019-0601-0609