index< 日誌 j生理的情緒< 24a-78 くり返し 12 「歴史的存在」p7

5、時間的同一性。


たとえ空間的に存在していても、時間の中では存在しないというのは、それは変化のない世界であって、時間の概念のない世界である。未来永劫に何も変わることのない宇宙空間がそうである。時間に意味がない世界なのである。

このような時間の中で存在しないというのは、自己の中に必然性を持たないということであって、主体として認められないということなのである。

だからまた、当初、偶然に現れたものも、それが繰り返されないと消えて行く。そしてそれは、存在として認められないということである。だからまた、存在という概念自体が、自己のくり返しという時間的な同一性を前提にしている。

戻る。                続く。


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2019-0601-0609