index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-78 くり返し 12 「歴史的存在」p7 |
当初、偶然に過ぎなかった「くり返し」が続かないということは、それは存在としては消えたということである。そしてこの場合の存在とは、空間的物理的なカタチのことではなく、このカタチを構成しているカタチそのものの中の、自己の自律性と必然性のことなのである。 少なくとも生物の場合がそうである。種の内部、及び異なる種同士の間で、そうなのである。このようにして、自己と他者が区別されているのである。これは自己の境界であり、自己の原理的領域なのである。 従って、「くり返される」ということが、生物にとっての存在の条件なのである。しかし、たとえ繰り返されることがあっても、それが一時の瞬間的なものに過ぎないとすると、それはやはり偶然なのである。 |