index< 日誌 j生理的情緒< 24a-80 くり返し 14 「仕組み」p10

4、拘束。


そうした意味で「くり返し」とは歴史と言える。何らかの前提と条件の下に生まれ、成り立ち、そしてそれが引き継がれて来たのである。そして、この前提条件そのものが、すでにそれ自体で、それがたどる歴史の方向といったものを制約し規定しているのである。

それがたどることの出来る未来のあり様といったものを、特定し条件づけている。それ以外には何も出来ず、なり得ず、選択し得ない、そうした方向性といったものを条件付け、拘束し、特定しているのである。

いま生きている現実の人間の姿とは、このような自分自身の永きに渡る歴史の結果なのである。また、そうした意味で、人間は非常に限られた不自由な存在なのである。

戻る。                続く。


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2019-0601-0609