index< 日誌 j生理的情緒< 24a-80 くり返し 14 「仕組み」p10

5、記憶。


「くり返される」ということ自体が排除を前提としていて、これを証明するものである。もしもそうでなかったなら、この「くり返し」といったものが永続し、現在に至るまで残っているということが無いのである。

くり返されたから、元のすがたを維持したままで残っているのであり、同一の種としてあり続けたのである。そしてこの繰り返しのシステムが、自己と他者を区別する内的原理となっているのである。

すなわち、「くり返し」というのは、現在の私たちが見ている自分自身のすがたの、現実世界での意味なのである。そしてこの意味自体が、無限に続いて来た祖先の記憶が定着して、現実のすがたとして固まったものなのである。

ちょうど、生物の環境への馴れと習性が適応となり、そしてこの無限に永い繰り返しといったものが、永い年月の中で遺伝となり、自分自身の肉体のカタチとして固定したようにである。

戻る。                続く。


index< 日誌 j生理的情緒< 24a-80 くり返し 14 「仕組み」p10



2019-0601-0609