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2、表明。


さらにこの内なる自分を、両方向から考える必要がある。一つは、このような自分というのが、現実の自分の肉体を通してしか認識できないということである。もう一つは、自分が外に向かって何かを表明しようとするとき、このような現実の自分の肉体を通してしか表明し得ない、ということである。

そして、さらにもう一つ。
自分が理解できないことも、このような現実の自分の肉体を通して表現しなければならない、ということである。自分が知らないことも、知っているものとして信じなければならない、ということである。

自分が知らず、出来ず、分からないこと。そして自分の現実に無いことも、このような自分の肉体を通して表明しなければならない、ということである。自分の肉体が知らないこと、出来ないこと、記憶にないことを、自分の肉体でもって表現せざるを得ない、ということである。

それ以外に方法がないのである。自分の現実に無いことを、自分の現実でもって表現させられるのである。

戻る。                続く。

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2019-0609-0618