index< 日誌 au錯覚< 24a-85 「幻想の世界」p12

4、幻想。


だから、ないものでも見たと思えてくるし、別のものでも似ているだけで、そうだと思い込もうとする。そうしたことが日常的に起こっている。むしろ、これが日常の世界なのである。

つまり、どこかで自分の利害が絡んでいるのである。これは、人間が権威を求めて群れるのがそうなのである。それが正しいかどうかではなく、それを信じることが自分を有利な立場にしてくれるからである。

だから、これを持って誤認とか思い過ごし、誇大妄想や、あるいは根も葉もない幻想であると言い切れないのである。要するに、それらすべてがどこかで繋がっているのである。それらすべてが根本的なところで、同じことを言い表していて、ただそれがカタチを変えて出てきている、ということなのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 au錯覚< 24a-85 「幻想の世界」p12
2019-0609-0618