index< 日誌 < au錯覚< 24a-85 「幻想の世界」p12 |
だから、ないものでも見たと思えてくるし、別のものでも似ているだけで、そうだと思い込もうとする。そうしたことが日常的に起こっている。むしろ、これが日常の世界なのである。 つまり、どこかで自分の利害が絡んでいるのである。これは、人間が権威を求めて群れるのがそうなのである。それが正しいかどうかではなく、それを信じることが自分を有利な立場にしてくれるからである。 だから、これを持って誤認とか思い過ごし、誇大妄想や、あるいは根も葉もない幻想であると言い切れないのである。要するに、それらすべてがどこかで繋がっているのである。それらすべてが根本的なところで、同じことを言い表していて、ただそれがカタチを変えて出てきている、ということなのである。 |