index< 日誌 v夢の中< 24a-91「異議申立て」p7

5、異議申立て。


純粋な情緒の世界が、現実の自分を無視して、それだけで自分勝手な夢物語を作り出している。そこに出て来る人影の顔の表情などは、もはやどうでもよいことなのである。

また、それを思い出そうとしても、思い出せるものではないのである。それはもはや情緒にとってはどうでもよい、関係のないことなのである。要は、夢の中に出てくる人影がだれなのかというのは、もはやどうでもよい関係のないことなのである。

ただそれが人のすがたを借りて出てきている。そして情緒がそれを通して自分を現わし、何かを表現しようとしているのである。何らかの止むに止まれぬ事情があって、それを表そうとしているのである。情緒が自分自身に対して「異議申立て」をしているのである。

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2019-0618-0624