index< 日誌 v夢の中< 24a-91「異議申立て」p7

6、純粋。


それは本来すがたカタチを持たない、実体のないものであるにもかかわらず、夢の中で人のすがたを借りて、それを表現しようとしているのである。本来、すがたカタチを持たない非現実的な存在だからこそ純粋なのであって、純粋であり得るし、純粋であり続けるのである。

つまり、現実から切断された、何の現実的裏付けも、そして記憶にもない存在、だからこそ純粋なのであって、そうした純粋な情緒といったものなのである。もはや現実との係りを喪失した純粋な、ただそれだけのおびえや恐ろしさ、無限の悲しみや苦しみといったものが、そうなのである。

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2019-0618-0624