index< 日誌 < ar象徴< 24a-92「肉体の記憶」p8 |
そして実はこれこそが、私たち人間にとっての現実の意味なのである。そしてまた、自分自身の理由とその必要になっているのである。人間にとっての見える・聞こえる・触れるということ自体が、過去の歴史的な、無数の世代による経験とその記憶の結果なのである。 そして、このような経験といったものが、生理の作用を通して血となり肉となり、骨格の構造となり、神経や感覚の特殊化された現在の私たちを作り出してきたのである。そしてこれが今日の私たち自身の肉体のカタチでであり、その骨格の構造なのである。 これは歴史的な過去の無数の世代による経験の、無意識の記憶の結果なのである。このような過去の記憶が、自らの身体のカタチとして、そして神経と生理の作用の仕方として保存され残り続けて来たのである。 |