index< 日誌 < ar象徴< 24a-92「肉体の記憶」p8 |
経験が記憶となり、そしてそれが現実の自分自身の身体の機能として適応してきたのである。身体のサイズやカタチ、その仕組みとして現実化したのである。 生理とその反射作用が生み出す情緒のリズム、そしてそれが求める必要や要求に過ぎなかったものが、数千数万年に及ぶ繰り返しの中で、物理的・空間的現実として現実世界の中で凝集されたのである。 現実とは、このような自分でも見知らぬ、際限のない過去の結果なのである。人間の身体自体がそうであるし、また、見て触れて感じる現実の世界がそうであるし、そしてまた、それを感じる人間の感覚自体がそうなのである。 |