index< 日誌 < ar象徴< 24a-92「肉体の記憶」p8 |
そうやって私たちの祖先は、それを自分たちの肉体の記憶として子孫に残してきたのである。このような現実の世界を、自分たちの感覚の中の色やカタチや模様の中に保存してきたのである。 だからまた、そうした自分の感覚の中に、自分たちの祖先の記憶の痕跡を見ているのである。自分の中の神経や生理の作用の仕方の中に、それを感じるし、また見てもいるのである。 その情緒と生理のリズム、そして気分や雰囲気といった言葉にならない不可解で不思議な印象を受けるのである。たとえば、様々が色が人間に与える印象や感覚の感じ方、感受性と言ったものがそうなのである。これは自分の肉体の中に保存されてきた祖先の記憶なのである。 |