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6、もともとそうなのである。


例えば、青色を見て、何か覚めた冷たいものを感じたり(黒色混じりの青色は、上空のその向こう側の暗黒の宇宙の色である。)、白色混じりの水色を見て、純粋な自由で永遠の届かないものを感じたりするのもそうである(これは、地上と天空の狭間の地平線上の色なのである)。

あるいは、赤色を見て興奮したり感情的になったりするのもそうである。また、黄色の気違いじみた執拗な偏執を感じたりするのもそうである。

あるいは、富士山の裾野の、なだらかに拡がって行くカタチの安定感はどうだろう。あるいはまた、様々なニオイの、それだけで妙に嬉しくなったり、嘔吐を催したりする感じもそうである。

これらはすべて誰かに教えてもらったものではなく、自分でも気づかないまま、知らぬ間に身に付けて来たものなのである。あるいは、人間の感覚自体がもともとそうなのである。

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2019-0618-0624