index< 日誌 ar象徴< 24a-92「肉体の記憶」p8

7、違う意味。


そして、これこそが私たち人間にとっての現実との接点であり、そして自己の理由であり、その意味となっているのである。空が青く見えるのも。植物が緑に見えるのもそうである。

男と女が互いに相手を求め、子を産み、人生を全うして行くのもそうである。そうやって私たちは生きてきたのであり、そしてまた、そうしたことが私たち人間にとっての意味となってきたのである。あるいは、自分たちが生きている意味や理由となることが出来たのである。

ちょうど、空が青く見えるし、植物が緑に見えるということ自体が、それぞれにとって、そして何よりも人間にとって意味を持ち得るのと同じようにである。

赤・青・緑とそれぞれに色が違うのであって、また、色に違いがあるからこそ、それぞれの色が違う意味を持ち得るのである。もしも色に違いがないととするならば、色自体に区別などなく、違う意味など持ち得ないのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 ar象徴< 24a-92「肉体の記憶」p8
2019-0618-0624