index< 日誌 <av表情< 24a-97 「仕草の表情」p6 |
これは情緒の営みといったもので、これが現実の変化や、現実が求めるものとは必ずしも一致するものではなく、また、このような自己の情緒と現実の世界は、本来、別のものだということなのである。 それは自分の外の現実の必要から自分の中で生み出され、そして形成されたものであるが、しかし、それがいったん形成されカタチ作られると、それはもはや現実とは別の自分の中の情緒の世界なのであって、そうである以上、それはもはや現実とは別の世界のものと言わざるを得ないのである。 だからまた、情緒や仕草、そして習慣や社会システムと政治体制といったものは、たしかにその内部にある、見えざる人間の情緒の世界が反射して映し出されたものなのであるが、しかしまたそうである以上、このような現実世界のカタチといったものは、やはり、自己の情緒の世界とは別のものであると言わざるを得ないのである。 |