index< 日誌 <s設定< 24b-02「気質の性向」p4 |
それ自体が現実から離れて、それが持っていた本来の目的や原因から切断されて機能だけが残ったのである。そしてそれが象徴する行為へと導き強制するスイッチのように働いているのである。 身体の表情や身振り、作法といったものが繰り返され日常化されることによって、それがいつしか習慣やクセのようになっているのである。そしてまた、このような生理的な情緒の積み重ねと堆積が、その民族や国民の気質や気性を方向づけている。要は、そのようにしか成れないのである。 また、そうしたことが習慣として日常の中に定着して来ると、それが自分にとってなくてはならないもの、それが正しいことで、当然の当たり前のことのように思えてくる。そして実際、これが自分たちにとっての日常なのである。 |