index< 日誌 <s設定< 24b-03「歴史的現実」p8 |
そうだとすれば、それは遅かれ早かれ現実の世界へと現れ出て来る。自分の中にあるこのような精神の動き、新たな情緒や感情の変化といったものは、自分自身の存在のカタチとして、現実の世界に反映されねばならないからである。そうせずには居られないからである。また、それが外へ出れないというのは、自分の中でそれが自分を壊してしまうからである。 しかしまた、このような潜在的な可能性自体が、そしてそれが持つ方向性や特徴といったものが、このような自然条件の下で生きている民族の特殊な素質に大きく依存している。 しかもまた、このような自然条件がそこに生きる人間の生活の様式を制約し方向づけ、またその精神の性格といったものの枠組みと条件といったものを提供しているのである。 |