index< 日誌 <av表情< 24b-04「筋肉の事情」p7 |
しかし、あるいはまた、収縮するというだけの、特定の方向にのみ作用する筋肉もある。内臓の腸や血管などの不随筋の営みがそうである。自分の意志に左右されない自律神経の支配下にある筋肉である。 内臓の消化器官の場合は、消化物の蠕動(ぜんどう)のため、血管の場合は血流の量と圧力の調整のために行われる。それらは何もしなくても内部から膨らんでくるのであって、これを収縮の場合だけに筋肉が機能しているのである。なにもしない場合、弛緩して膨張してくるのである。そしてそれをまた収縮させて、収縮と膨張の運動をくり返しているのである。 私たちが何かをしようとするとき、それは身体のうごきであり、それは筋肉の収縮運動である。筋肉は一方向、つまり収縮方向にしかチカラが入らないのである。そしてそれは神経と血流、そして筋肉の緊張であり集中なのである。従って、表情は険しく硬くなる。そして何かを指向し集中するものとなる。 |