index< 日誌 <p変異< 24b-05変異・「限界」p6 |
たしかに個体同士の間でも、ささいな違いといったものは無限に存在する。しかしそれ以上に、はるかに多様かつ異質な可能性といったものが、いまだ現実に現われることがなく、眠ったままの潜在的な未知の状態のままで、それぞれの個体内部で気づかず知られないままで沈潜している。 言わば、これは陰(かげ)であり、ネガティブに潜在したものであり、そしてこれが下地であり背景になっているのである。個体同士の間の目に見えるささいな違いといったものは、このような潜在的な可能性といったものが、何かのハズミで躍り出て来た、ほんのささいな一部分に過ぎないのである。 |