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4、未知。


見える現実の小さな違いは、現実に現われる前の、無限に多様な違いのほんの一部分が見えているのに過ぎないのである。なぜなら、現実は転変し同じ現実は二つとないからである。そして、個体が生きて行く上で、この現実の世界の中で自分を変化して行かざるを得ないからである。

この変化の仕方は様々である。これが未知の、無限のように思える自分の中にある、潜在的な得体の知れない世界なのである。そしてこれがまた、自分自身の生存の可能性に繋がっているのである。

そしてこの可能性というのが無限のように思えるけれども、――なぜなら、それは得体の知れない未知のものだからである―― 実際には、それが現実のカタチとしての動きや考え方の営みとなっている以上、やはり制約され条件付けられている。予測もされ、ある程度に特定もされ、理解も出来るものなのである。

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2018-0630-0707