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3、自分にしかないもの。


理由が不明のままであるはずのないもの、あり得ないものが存在し続けている。また、そうした行為や習慣が生き続け、繰り返され続けている。すなわち、それ自体が自己の必然性なのであって、自己の理由と意味にならざるを得ないのである。

そして、これが自己と他者の間の境界線を作り出しているのである。なぜなら、これが自己と他者を区別しているからである。他人にないものが自分の中にあることを証明しているからである。

そしてこれ以外に自己と他者を区別するものがないからである。そしてもしもこの区別がないとするならば、それ自体がすでに同化していて、解体し消えて無くなっているはずだからである。

こうした迷信や偏見やタブーといったものは、いたるところ、どこにも、どの時代にもあるのであって、それは自分を外から見て始めて気づかされるものなのである。

戻る。                続く。

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2018-0707-0710