index< 日誌 <p変異< 24b-14「あり得ない者」p9 |
なぜなら、それが常識になっていて、それは外から見ないと非常識であると気づくこともなく、見えても来ないからである。迷信やシキタリ、常識といったものが、そうなのである。 しかし、たとえそれが目的を失った、無意味な理由なき常識といっても、それが数十数百年に渡って習慣として定着すると、それ自体が簡略化され、パターン化され、自動化し、条件反射と化して行くのであって、そうしてこのような無意識の無限の繰り返しが、それ自体で一つのシステムと化しているのである。 それは何も考えず、意識もされずに気づくこともない一つの様式、一つの存在の型のパターンとして人間を成り立たせ、包み込んでコントロールし、支配し方向づけているのである。 |