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5、差別。


これは確かに偏見と誤解なのであって、しかしまた、それが常識となり道徳となり正義となっている以上、自分もそれに従わねばならず、まわりに対しても従わせねばならないのである。そしてこれ自体が差別なのである。

それは序列であり、人間の間の上下の関係なのである。そしてこの「上下の関係」こそが「自分たち」が信じるもの、あるいは宗教なのであって、これがまた自分たちの心の平穏と安全と安心をもたらしているのである。

そしてこれが人間同士の間、そして集団や文明内部の秩序と安定をもたらしているのである。そうである以上、その中で自分が生きている以上、だれもがそれに従わねばならず、そしてそれを従わせる側の人間が優位な立場と地位が保障されるのである。

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2018-0707-0710