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それは例えるならルネッサンスとでもいったもので、自己の再発見・発掘とでもいったものである。自分の中で失われた未知の可能性と言ったものが、自分の中から呼び覚まされ、よみがえってきているのである。 そうしたことが自分の内部で、そしてまた、自分を取り巻く外の環境がそれを求め、必要とし、あるいはまた、それへと強制しているのである。 しかし、自分の中に再発見されるようなものが、もともと無いか、あるいはまた、再発見を無限に繰り返し続けたとしても、それが現実に適合せず、現実に受け入れられないものであるなら、やはり、消えて行くことになる。 忘れられ、失われ、解体して行く。個人としても、あるいは民族や国家、そして文明としても自己を見失い、消失し滅亡して行く。 |