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自分が自分であることの原理や必然性自体が、自己を全うし尽くすのである。全うするというのは、自分に出来ることのすべてをやり尽くすということである。 しかしまた、実は自分にはこれ以外の可能性というのが、始めから無かったということなのである。だからこそ、私たちは常に自分を見つめ、反省し、自分の中に無限の可能性を探し求め続けるのである。 私たちが生きている現実の世界の、その見えるすがたカタチは、このような見えることのない自分自身の中の、印象や象徴の世界なのであって、そしてそれが暗示し示唆するところを理解し知ることによって、始めて自分自身を知り、そして現実の世界をも知ることになる。 |