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そして、それらの間で混じり合い乱反射を繰り返しながら、互いに乗り移り変化を繰り返しながら、現れては消えて行き、そして行き交い感じ合い、響き合いながら、無限に拡がって行って繋がり合っている。 それらは、言わば定まることのない気体や液体の世界である。ハッキリとした定まった境界線というのを持たないのである。境界線自体が常に変化して現われては消えて行く、そうしたマダラ模様のような定まることのない世界なのである。 というのは、なぜにそうなるのかと言えば、それ自体が自律しているからである。それ自体が、自らの必然的な原理の下に動いているからである。もちろんそれが、気まぐれと偶然だけのように見えるけれども、また、たしかにそうであるけれども、それは、人間の意識の側から見ているから、そう見えるのである。つまり、「偶然」自体が、人間の思い込みと主観と偏見を反映した考え方なのである。 |