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6、別の世界。


すなわち、それを頭の中で映し出しているのである。見えずカタチのない、得体の知れない自分の中の何かを、意識の中の言葉にならないイメージとして浮かび上がらせているのである。

自分の中にある意識や観念といったもの、あるいは、空想といったものもそうである。それらは自分の中にある神経や生理、そして感覚器官の複合的で限りなく果てしのない、様々な偶然と迷走の結果なのである。

それらはすべて、自分自身の意識や意図や目的などとは、別の世界の出来事なのである。人間の意識が届かない、そして届いてもならない、そうした自分自身の中にある、自分とは別の世界の出来事なのである。

戻る。                続く。

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2018-0710-0715