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4、指向性。


そしてまた、このような生き方しか出来ず、また、それを通してしか自己を表現し得ず、そしてこの延長線上を生きて行かざるを得ないという意味でそうなのである。これが性癖・性向とでもいうもので、国民・民族性であり、そしてまた自ら自身の内的な指向性なのである。

そしてこの指向性を離れたところに民族や国民という概念は存在せず、いわゆる民族のタマシイや、民族としての同一性という自意識も成り立たないのである。それは、このような民族自身の内的な指向性が、民族を民族たらしめているのであって、それを基にして、ここから生きて行かざるを得ないのである。

これを離れたところに民族や国民などという自覚があるはずもなく、そのタマシイも存在しないのである。そしてまた、これ自体が現実の世界での民族のカタチなのである。そうした自意識を離れたところに民族は存在しないのである。

戻る。                続く。


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2018-0710-0715