index< 日誌 < aj情緒 < 24b-30情緒D 「記憶の痕跡」p7 |
そうであるにも関わらず、その理由が自分でも分からないために、また、知りようもないために、それを何らかのカタチで表そうとしているのである。自分の中の情緒が異議申立てをしていて、そしてそれを何らかのカタチで表現しなければならないのである。 しかし、そのカタチなどどうでもよいのである。もともとカタチなどないものなのである。しかし、それを何としても現実の世界で表現する必要に迫られているのである。どんなカタチでもよい。ただそれを表に現わすだけで、それだけで自分は救われるのである。 しかし、自分にはカタチがないのである。それは、自分の中に巣食う正体不明の情緒の不具合に過ぎないのである。だから、それは自分で表現し得ない以上、他のものに取り憑いて、乗り移り、それでもって、それを通して自分を表現するしかないのである。 |