index< 日誌 < aj情緒 < 24b-30情緒D 「記憶の痕跡」p7 |
これは夢の中の世界を見ればよく分かる。夢の世界は純粋に自分の主観だけの世界である。夢の中の物語は何一つ根拠のない偽造とでっち上げの世界なのである。 しかし、夢自体は、そんな現実の根拠などといったものは、どうでもよい関係のないことなのである。夢にとって何よりも大事なことは、自分の際限のない欲求を満たしてくれることだけなのである。夢にとっての根拠とは、このような自分の気まぐれな欲求だけなのである。 そのためには、夢の中ではあることないこと何でもするのである。そして夢自体は、それが出来る閉じた自分だけの世界なのである。ありもしない妄想だけの世界でイメージだけを登場させて、このイメージに自分の願いが乗り移り、取り憑いてゆくのである。 |