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5、啓示。


そうして自分だけの、ありもしない物語りを生み出してゆくのである。そしてこれが自分の世界であり、そしてまた、そうであって欲しいと願う自分にとっての現実の世界なのである。

そしてこれが自分にとっての現実の意味なのである。見るもの聞くもの触れるもの、すべての現実の自分にとっての意味であり、その象徴が現実なのである。それは自分の願望だけで作り上げた架空の世界であって、そしてこれこそが自分にとっての現実の意味なのである。

そしてこのような現実とは、それ自体が自分にとっての暗示と象徴の世界なのである。それ以外になく、ただそれだけが自分にとっての本当の現実なのである。また、このようにして、現実というのが自分の中で何か意味のある世界のように思えてくるのである。

自分の肉体の中の無意識の世界が、自分に何かを表現しようとしているのである。そしてそれが、現実の世界に現れ出て来ようとしているのである。そしてそれが暗示と象徴の世界なのである。

戻る。                続く。


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2018-0710-0715